基礎英文問題精講③ 構文解釈の練習
先日アップできなかった分多めに投稿します。
英文を早く読みたいならば、頭からきちんと理解しましょう。
今回の大事な文法事項は「形式目的語構文」です。「形式主語構文」が分かれば苦労するものではありません。
・「形式主語構文」:"It is 形容詞 for 人 to V"という形をとります。「人にとってVすることは形容詞だ」と訳せれば100点ですね。
eg. It is important for high school students to learn English
(高校生にとって英語を学ぶことは重要だ)
It is necessary for anyone to respect one's parents
(誰もが両親を敬う必要がある)
上下の例文とも同じ「形式主語構文」です。"It"という仮主語を用いて、後述の"to V"以降の真主語を指しています。英語はできるだけ長いものは後ろに持って行きたいという心理があるみたいですね。
・「形式目的語構文」:" S V it 形容詞 to V"という形を取ります。「Sはto Vすることを形容詞だとVする」と訳します。
eg. I find it easy to read this book.
(私はこの本を読むことを簡単だと思う)
→これで以下の文は読めるんじゃないでしょうか。
1文目①:"if"から始まっている従属節です。ここで注意をしたいのが2点あります。1つ目は"read"の使いかたです。自動詞で「読書する」という意味です。「~を読む」と他動詞扱いしてはいけません。(目的語がないので)2つ目は"with"です。"with"はもともと「~と一緒に」というイメージですので、「良き理解と一緒に読む=よく理解しながら読む」と訳せるとベターですね。
1文目②:続いて主節を見ましょう。これが「形式目的語構文」だと仮定します。(ここだけの話、"find+it+形容詞が来れば100%「形式目的語構文」になります)
ここで"find"の意味を確認してください。「見つける」の他に「分かる」と訳せることがわかります。後述の"it"が"to remenber~"を指すとなると、「~を覚えることが簡単だと分かる」とある程度意味が通じる訳になりますね。
1文目③:続いて関係代名詞"what"の使い方の確認です。"what"は疑問詞扱いでない限り関係代名詞(~すること)と訳せます。"what S V"で「あなたがすること」となります。後述の"do"も疑問文の"do”ではなく、「強調」の助動詞ですね。
「速い速度でよく理解しながら読書をできるなら、あなたが読んだものの多くを覚えておくことが簡単だと分かるだろう。」となりますね。
2文目①:従属節から始まります。今回は「形式目的語構文」ではないですね。しかし、訳し方に変わりはありません。「形式目的語構文」はなぜ起こるのかを考えてみると、「目的語が長ったらしくて後に回したい!」という心理からくるものです。短い目的語なら使う必要がないわけです。
「読書を難しく嫌なものだと思うならば」と訳せるはずです。
2文目②:"those"は「これらの」と訳し、前述の複数名詞を受ける代名詞ですね。しかし、前述の"job"は単数形ですので、これを指していないことがわかります。では何を指しているのか、、、と思いながらもっと前を見ても意味ありません。ここでは後述されている"that"以降の関係代名詞を受けていて、"those things that S V"の形で「SがVするこれらは」と訳せれば問題ないでしょう。
「読書によってなんとか学んだことはとても短い期間に記憶から消えてしまうでしょう。」と訳せるはずです。
「速い速度でよく理解しながら読書をできるなら、あなたが読んだものの多くを覚えておくことが簡単だと分かるだろう。他方で、読書を難しく嫌なものだと思うならば読書によってなんとか学んだことはとても短い期間に記憶から消えてしまうでしょう。」
以上、簡単に訳してみました。これで長いと感じる方が多ければもっと省略しながら進めたいです。ぜひコメントください。