英文解説教室〜Hinayuiの空き時間〜

色々な記事を書こうと思っています。勉強のこと、本のこと、旅行のことなど書きたいと思ったことをパパっと書きたいと思います。

英文解釈②(基礎英文問題精講を用いて)

今回も基礎英文問題精講を詳しく解説したいと思います。

 

Education must not be limited to our youth but must be a continuing process through our entire lives, for it is only through knowledge that we, as a nation, can cope with the danger that threaten our society.

 

なんとまぁ、、、ピリオドが1つしかありませんね。。。つまりこれで1文となっているんです。

 

でも大丈夫です!メッチャ楽勝です。では早速いきましょう。

 

①"Education must not be limited to our youth but must be a continuing process through our entire lives"をまずは訳していきましょう。

 Vを探していくと、"must not be limited"「制限されてはならない」という箇所を発見できると思います。そのまま読み進めていくと、"but must be"も見つけられるでしょう。注目すべきは"not A but B"という構文です。「AでなくB」と訳す必要があります。

→「教育は若い時代に制限されてはならず、私達の全生活を通して継続したプロセスでなければならない」となります。

 

ここで、なぜ上記の箇所で区切ったのか説明したいと思います。"A, for B"を用いることで、等位接続詞扱いになり、「A なぜならば Bだから」という訳になるので、区切るのは丁度よかったんです(笑) 絶対にコンマを忘れないで下さいね。

 

②", for it is only through knowledge that we, as a nation, can cope with the danger that threaten our society."を訳しましょう。

 

"it is 〜that"の〜の部分に、なにか強調したいものを持ってくる構文です。今回は"only through knowledge"を強調していて、「知識を通じてのみこそ〜だ。」という訳になります

"as"は様々な訳がありますが、ここでは無難に「民族の1つとして私達は〜」と訳せれば問題ないです。

しかし、読み進めていくとVが2つあることに気付きます。しかしもう大丈夫ですよね。

(1)助動詞がある動詞が本動詞

(2)動詞なのに主語を伴っていないのは関係詞でその名詞が先行詞となっている可能性が高い。

→今回"the danger that threaten our society"では主語が見当たりませんよね。つまりこれが関係詞節になって、"the danger"を説明していることになります。

「というのも知識を通じてのみこそ、一民族として私達は社会を脅かす危険に対処できるからだ。」という訳になります。

 

 

→「教育は若い時代に制限されてはならず、私達の全生活を通して継続したものでなければならない、というのも知識を通じてのみこそ、一民族として私達は社会を脅かす危険に対処できるからだ。」が全訳となります。

 

英文解釈①(基礎英文問題精講を用いて)

今回は、以前の投稿とは異なり英文解釈に焦点を当てたいと思います。文法はある程度理解している高校1年から2年生向けです。

 

No one can cut ourselves off from the body of the community to which we belong. We are indirectly dependent upon the labour of others for all the necessities and comforts of our lives. It should not be possible for us to enjoy them without giving something in return.

 

①まず1文目から行きましょう。"No one can cut ourselves off from the body of the community to which we belong."の骨格を見ていきます。動詞を探すと2つ、"cut"と"belong"があることが分かります。どれが本動詞か見分けるために2つの方法から攻めましょう。

 (1)助動詞がある方が本動詞

 (2)belong は"belong to"で通常用いられているが、今回は"to which"と関係代名詞になっている。

→本文では"cut"が本動詞だとすぐ分かるように

 

素早く文を理解するためには頭から理解するように心掛けてください。(時間をかけて綺麗に訳すときは後ろから)

 

「誰も〜できない。」「切ること」「自分自身を」「組織体から」「社会の」「私達が属している」とすぐ分解できましたでしょうか??

*"cut off〜"はもともと"off"の後ろに目的語を持ってくるべきなのですが、再帰代名詞を目的語とするときは動詞と副詞の間に持ってきます。

続いて"the community to which we belong."という関係代名詞の箇所を見ます。疑問文でない箇所で"who"や"which"が出てきたら90%の確率で関係詞だと思って差し支えありません。今回も例外じゃないですね。関係詞は前述の名詞(先行詞)を詳しく修飾するだけの役割です。"we belong to the community"「我々がその社会に属している」→"the community to which we belong."「我々が属している社会」となっています。

「我々が属している社会という共同体から自分自身を切り離せる人は誰もいない。」

 

②2文目は5/26に投稿した「英文の読み方」を参考にして下さい。

 

③"It should not be possible for us to enjoy them without giving something in return."を見ていきましょう。

 Vになり得るのは(1)be (2) enjoy (3) giving (4)return でしょうかね。(3)〜ingがVとして成り立つのはbe動詞を伴って<進行形>にする必要があります。(4)は前述に前置詞"in"があるのでこの"return"は名詞ということになります。

 

では(1)、(2)のどちらが本動詞でしょうか?ここで注目すべきは"It is 形容詞 for人 to V"という構文です。もう入試英語必須の構文です。

 

"It"を仮主語として、"to V〜"が真主語になっています。ここで実際に「形容詞」の状態にあるのは"for+人"の箇所の人です。「人にとってVすることは形容詞だ。」と訳せれば完璧でしょう。

"It should not be possible for us to enjoy them"で見てみると、実際に「可能でない」状態にいるのは「私達」です。「何をすることが」可能でないとかというと、"to enjoy them"「それらを享受することが」可能でないということになります。

「私達にとってそれを享受することは可能なはずがない」となります。

 

続く"without giving something in return."は「何かお返しすることなしに」という意味で分かりやすいと思います。

 

→「自分が属している社会という共同体から自分自身を切り離せる人は誰もいない。我々は生活に必要なものや快適なものを全て他の人の労働に間接的に依存している。何かしらのお返しをしないで、それらのものを享受できるはずないのである。」という訳になります。

 

 

 

 

英語の勉強法②

昨日に引き続いて、英語の勉強に関してお手伝いできればと考えています。

 

 

今回は<接続詞>を扱いたいと思います。

 

①等位接続詞: 語と語や句と句、文と文を繋げる役割があります。"and"や"or"、"but"や",for"などが挙げられます。

 

"You and I play badminton today." 

"I got up early today, so I could have breakfast ."

"I tried to get relationship with him, but he denied."

などのように主語が2つ、動詞が2つになる役割があります。これらを用いることでどんどん英文が長くなります。"and"の前後の要素をきちんと把握すると、読みやすくなるかもしれません。

 

②従属接続詞: 一文の中で「理由」や「時」、「仮定」を表します。"because"や"when"、"if"などが挙げられますね。

 

" I went to my bed early because I was exhausted today."

"When you get a call from my dad, please tell me about that."

"If it rains, let's play inside."

 

従属接続詞は節しか繋ぐことができません。従属接続詞を用いていない節を「主節」、用いている節を「従属節」といいます。この従属節は7割の確率で<副詞節>になります。「副詞」ということは動詞詳しく説明する役割です。主節を詳しく説明するために用いられているので、主節でSVを探すのを忘れないで下さい。

 

 

 

"Although your nervous system took no note of the danger, you were not injured because another nervous system took note of it."

 

問1主節はどれでしょうか?

 

問2従属節はどれでしょうか?

 

 

少しだけ意地悪をしました(笑)。ただ、分からない単語が来ても今の時期はきちんと辞書や教科書で調べて、頭に残して下さいね。

 

上記の問いに答えるために、この文の骨格を掴みましょう。

 

"although"は、「〜だけれども」を表す従属接続詞です。前述通り"because"も従属接続詞です。意味は「〜なので」です。これらの従属節でない箇所が主節となります。つまり、"you were not injured "が主節で、この箇所がこの文の骨格となります。動詞の後ろに補語や目的語が来ていない「第2文型」となっています。意味は「君はケガをしなかった。」となります。

 

 

従属節(従属接続詞)の役割は<副詞節>の場合、ただ主節を詳しく説明するためにあるのです。

読者の「なぜ?」や「いつ?」を答えるためのサポートをするだけです。

 

今回の英文でも同じです。"although"は、「本当は〜なんだけど、今回はそうじゃなかったんだ。」を表しています。じゃあなんで今回は違ったの?という疑問に答えるために"because "を用いて、「〜だからだよ」と答えているのです。

 

(1)"Although your nervous system took no note of the danger, "

「あなたの神経は危険に気付かなかったけれども」という意味です。

(2)"because another nervous system took note of it."

「他の神経はそれ気付いたので」となります。

 

 

つまり「危険に気付かなかった」のに、「ケガをしなかった」のは、「他が気付いた」からだ、という意味です。「ケガをしなかった」という主節箇所を詳しく説明していることが少し理解できたでしょうか??

 

次回は後置修飾を扱いたいと思います。

 

 

英文の読み方②

2日目、3回目の投稿です。

これも演習系の投稿になります。

 

A sensitive and skilful handling of the language in everyday life, in writing letters, in conversing, making political speeches, drafting public notices, is the basis of an interest in literature.

 

問1 全訳してみましょう。

 

 

 

では、問1を答えるためにこの文の骨格を掴んでみましょう。

 

①動詞は何か:沢山動名詞がありますが、全部無視していきましょう。そうすると"is"が見えてきますね。この英文の動詞はisの1つのみになります。

 

②主語はどれか:主語になり得るのは名詞(名詞句)です。前置詞句(前置詞+名詞)は絶対に主語になり得ないので、そこから判断すると、"A handling"が唯一の名詞になります。

 

③補語はどれか:"is"がこの文の動詞なので、1文型か2文型の文だと考えられます。isの次に"the basis"と続いているので、補語を用いているSVCの第2文型の文です。A handling = the basis 「使うことが基礎だ」という感じです。

 

以上で骨格が分かりました。A handling is the basisという文の骨格に様々な要素が絡み合っているということです。

 

④主語の名詞句:では"A〜handling"の間に用いられている要素は何でしょう。"handling"という名詞を修飾しているので"sensitive"と"skillful "は形容詞で、「敏感で巧みな使用」という意味です。続く"of language"も、handling を修飾する<形容詞>で、「言語の使用」となります。以上を組み合わせると" a sensitive and skillful handling of language"で「敏感で巧みな言語の使用」となります。

 

⑤inからの前置詞句:続いて、主語である名詞句に続くin〜の前置詞句について説明します。これは前述の名詞句を説明する<形容詞>扱いで、「毎日の生活での敏感で巧みな言語の使い方」となります。では、"in everyday life"に続く前置詞句はどういう意味になるのでしょうか。これは<例>です。毎日の生活で言語を使うって例えばどういうこと?という疑問を解消するために筆者が具体例を提示してくれているのです。つまり、「手紙をかいたり、会話をしたり、スピーチの原稿を書いたり、警告文を書いたり」するときに使う言語ということです。全て、 "a handling"を説明しているだけなんです。とても長いですが、これは全て主語である<名詞句>と考えてください。

 

⑥補語の修飾:"the basis"を詳しく説明する役割の"of an interest in literature"は前置詞句で<形容詞>扱いです。つまり「文学に関心をもつための基礎」となるわけです。

 

以上から、全訳してみましょう。

 

「手紙を書いたり、会話をしたり、政治演説をしたり、公式通知を起草したりするなど、日常生活において敏感に、また巧みに言葉を使うことは文学に関心をもつことの基礎である」となるわけです。

 

日本語にしてもとても難しいですよね。ここは日本語力が試されます。ただこのように記述で書いても丸は貰えるはずです(笑)

英文の読み方

本日2つ目の投稿になります。お願いします。

 

今回は演習問題だけになります。難しい文法がない英文ですが、とても難しい英文になっていると思うので高校生以上が対象ですかね。

 

ではいきましょーう!

 

We are indirectly dependent upon the labour of others for all the necessities and comforts of our lives.

 

問1全訳してみてください

 

 

 

 

はい。この英文はどうでしょうか?この文の骨格は掴めましたでしょうか??

 

問1を解くためにもこの文を詳しく調べてみましょう。

 

 

①動詞はどれか: "are"です。これは簡単ですかね(笑)

 

②文型は何か: We are dependentという2文型になっています。主語We(我々は) 述語are(である) 補語dependent(依存の)という形で、We=dependentという<状態>になっていることを表しています。つまり「私たちは依存している。」という意味です。

 

以上でこの文の骨格は掴めました。ここからが少し難しくなっています。

 

③前置詞句は何か:前置詞+名詞で表されているものを前置詞句といいます。ここでは、(1)upon the labour (2)of others (3)for the necessities and comforts (4) of our lives 

 

この4つを詳しく見ていきましょう。

(1)は「労働の上に」という意味で、dependentを詳しく説明するための<副詞>扱いです(形容詞を説明)。be dependent on (upon)で「〜に依存する」という意味になります。「労働に依存している」となっているんです。

(2)は「他人の」という意味で、前述のlabourを詳しく説明する役割の<形容詞>扱いです。labour of othersで「他人の労働」ということですね。

(3)は「必要さと快適さのため」という意味で、dependentにかかっている<副詞>扱いです。注意したいのは、前述のothersを説明しているわけではありません。なぜかというと、一言で言えばdependentの使い方として、"dependent on A for B"「BのためにAに依存する」つまり「BをAに依存する」ということになります。

(4)は「私たちの生活の」となり前述necessities and comforts を修飾する<形容詞>扱いです。necessities and comforts of our livesで「我々の生活の必要性と快適性」という意味になります。

 

④上記を合体させてみましょう。英語を日本語に訳す時は後ろからです。(時間がかかってしまいますが綺麗になります)

「 我々の生活の必要性と快適性を他人の労働に依存している」

 

どういう意味か分かるでしょうか?

 

まぁ簡単に訳すと「私たちの生活に必要なものや生活を快適にするものは、誰かの働きによってなされている」みたいな感じですかね(笑)

⑤忘れちゃダメなのがindirectlyです。(笑)これは副詞でareを詳しく説明、つまり「間接的に依存している。」となります。

 

 

いかがでしたか?少し細かくなって分かりづらいかもしれません。ただこういう風になると英文を読めなくなって嫌いになってします人が増えてしまうのかなと思います。僕は文の構文を探すのが好きなのでこういうの好きなんです(笑)

これからもこういった投稿していきたいのでよろしくお願いします。

 

 

 

英語の勉強法

大学4年になり時間も少しずつ増えてきたので、ここで多少なりとも(僕なりの)英文の読み方を教えたいと思います!(多分中3〜高1向け)

 

まず基本的なことからおさらいしましょう。

 

英文は日本語と違って、S(主語) V(述語) O(目的語)の順番で作られます。「誰が+する+何を」という形ですね。例文でいうと、I  have a pen.やYou  buy  a  book.のようなことです。英文には5つの基本的な形があり、それさえマスターすればほぼほぼ文を読めるようになります。ではその5つとはなんでしょうか。

 

 ①S V  “A train comes”(電車が来る)

    ②S V C   ”I am a student "(私は学生です)

    ③S V O  “I need your help"(あなたの力が必要です)

    ④S V O O " I give you a pen"(あなたにペンをあげましょう)

    ⑤S V O C “ Don't call me Shou"(ショウって呼ばないで)

 

この5つの文型に当てはめれば、どんな難しい(長い)英文でもいけます。そしてとても大事なことがもう一つ、「1つの文に動詞が1つ」ということは必ず覚えておいて下さい。どんなに一文が長くても動詞は必ず1つだけです。

 

では主語と目的語になるのは何でしょうか。それは<名詞>ですね。物の名前や人の名前、地名などが当てはまります。これらの名詞に形容詞や関係代名詞、分詞などが続くことで<名詞句>が完成します。

 

次に述語です。もちろん<動詞>を使います。動詞を詳しく説明するのは<副詞>の役割です。副詞は簡単に言えば「〜に」にあたります。

 

もう一つ英語には大事な要素があります。<前置詞>と呼ばれるものです。「前置詞+名詞」の形で用いられ、副詞のように動詞を詳しく説明したり、形容詞のように名詞を詳しく説明したりする働きがあります。

 

はっきり言うと、これらがキチンと掴めれば7割は英文が読めるようになります。あとの3割は特殊な構文を覚えたり、難しい単語を覚えたりするだけです。

 

長くなったのでここで要点をまとめてみましょう。

 

(1)5文型をきちんと覚えよう!

(2)1つの文に動詞は1個!

(3)名詞を詳しく説明するのは形容詞!

(4)動詞を詳しく説明するのは副詞!

(5)前置詞+名詞で形容詞と副詞の役割に!

 

以上です。では少し演習をしましょう。

 

The american weekend officially begins on Friday evening.

①この文での動詞は何でしょうか?

②この文での名詞は何でしょうか?(2つ)

③この文での主語は何でしょうか?

④この文での形容詞は何でしょうか?(2つ)

⑤この文での副詞は何でしょうか?

⑥この文で前置詞句は何でしょうか?

 

<答え>
 まずこの文の訳からいきましょう。「アメリカの週末は正式に金曜日の夕方から始まる。」です。

①動詞はbegin(s)です。sが付いているので3人称単数現在です。

 

②名詞はweekend とeveningです。ここで先程言った文型に当てはめると、weekend begins (週末は始まる)という骨格に様々な要素がくっついて上記の文ができていることになります。

 

③S Vの2文型であるこの文の主語は、動詞の前に来る名詞ということでweekendです。

 

④形容詞は名詞を説明すると先程述べました。この文での名詞は②よりweekendとeveningということなので、これらを説明する役割を果たしているamerican (アメリカの)とFriday(金曜日の)が形容詞になります。

 

⑤副詞は動詞を説明する役割があり、officially(正式に)がここでは当てはまります。officially beginsで「正式に始まる」という意味です。

 

⑥on evening で前置詞+名詞の形になります。「夕方に」という意味で、begins on evening (夕方に始まる)となるのです。

 

今回はとても詳しく分けて説明しました。少しでも理解できましたでしょうか?

 

僕の中では文法に特化するよりも、英文の中から少しずつ文法も教えていけたらなと思っています。